<日刊ゲンダイ風・悪魔事典終了記念特別批判ページ(笑)>

2004・11・10

悪魔【終了】事典


ようやく終わったガンガン史上最悪の大駄作

こんなマンガが2年半以上も続くガンガンの異常な編集方針

ようやく駄作が終わったのはメデタイが、「なんでこんなマンガが続いていたのか」「もっと早く終わるべきだった」という良識派読者の声

それにしても駄作がひとつ終わったからといって今のガンガンが立ち直る気配などまったくなく、平凡でつまらないマンガばかりの中、『鋼』人気のみで雑誌を維持しているという末期的な状況


 「ようやく」と言っていいだろう。今のガンガンで、誰がどう見ても最大の駄作であった「悪魔事典」がついに終了したのだ。
 はっきりいって、これほどつまらないマンガの連載がここまで続くとは誰が予想しただろうか。連載当初から連載終了に至るまで、まったくといっていいほど面白さを感じないマンガであった。ウェブサイト『たかひろ的研究館』管理人のたかひろ氏が言う。「これほどつまらないマンガは珍しいです。いわゆる萌え系のラブコメですが、テーマもストーリーもなにもかも平凡でありきたり、毎回似たような話ばかりで、工夫というものが全く感じられません」
 ラブコメというジャンル自体、ありきたりで平凡な感が否めないが、その中でも『悪魔事典』のつまらなさは極まっていた。はっきりいって、これほどまでにつまらない話を毎回描き続ける作者には、あきれを通り越して感心してしまうほどだ。そして、萌えマンガとして欠かせない「萌え要素」でも激しく劣っていた。「萌えマンガとしては、少なくともかわいい美少女が描ける画力だけは要求されるわけですが、このマンガは肝心の絵がまるでなっていません。特にキャラクターの造形が異様で、少なからぬ読者が激しい違和感を覚えていたと思われます」(前述のたかひろ氏) この『悪魔事典』のキャラクターは、デッサンが明らかにおかしく、特に頭が大きさが異様で、多くの読者が「気持ち悪い」とまで感じていた。これでは普通のマンガとしても明らかに劣っている。ましてや萌えマンガとしてはまるで話にならないレベルだと言ってよいだろう。
 「全体的に極めてレベルの低いマンガで、到底商業誌のレベルには達していません。なぜこのマンガの連載が続いていたのか、実に不思議です」(たかひろ氏) 全くその通りである。なぜこんなマンガの連載が続くのか、あまりにも今のガンガンは常軌を逸している。

・こんなマンガが2年半も続くガンガンの異常な編集方針。
 それにしても、こんな駄作の連載がなぜ続いたのか。『悪魔事典』の連載開始は2002年2月。実に2年半以上も連載が続いており、単行本も既刊で5巻を数える(最近の未収録分も併せて全6巻になると思われる)。なぜこのマンガの単行本が6巻も出るのか。出てしまうのか。「真に問題なのは、こんな駄作を2年半以上も連載させてしまったことです。今までのガンガンでも、駄作と言えるマンガはもちろんありました。しかし、そういったマンガは、1年も経たないうちに打ち切りになるのが常識だったのです。しかし、悪魔事典の場合、これだけ内容がつまらないにもかかわらず連載が続いてしまった。今のガンガン編集部の方針は異常です」(たかひろ氏)
 どんなマンガ雑誌でもつまらないマンガは出てくる。しかし、そういった失敗作はすぐに打ち切り、新たな良作を発掘して載せていくのが編集部としては当然の行為だろう。しかし、その当たり前のことが今のガンガンでは出来ない。はっきり言おう。これほどの明らかな駄作が終わらないというのは異常だ。編集部はこのマンガを面白いと思っていたのか、それともつまらないと分かっていながら連載を続けたのか。どちらにせよ、編集者の資質を疑ってしまう。
 「『悪魔事典』の連載は、少年マンガに欠かせないラブコメの確保のため、という見方があります、しかし、今のガンガンには『悪魔事典』以外にも『ながされて藍蘭島』『円盤皇女ワるきゅーレ』という、『悪魔事典』よりも人気を得ているラブコメがふたつもあります。その上で、あえて『悪魔事典』というつまらないラブコメまで連載する必要はないでしょう」(たかひろ氏) つまり、少年誌的なラブコメマンガならば、ガンガン内で既にふたつも人気作が存在しているわけで、その点でも『悪魔事典』の存在は無意味だ。
 「それにしても、こんなひどいマンガが、延々と2年半も続き、しかも単行本を6巻も出すとは驚きです。単行本で6巻と言えば、あの名作『浪漫倶楽部』と同じ巻数です。『浪漫倶楽部』も約2年半の連載期間でしたが、こちらの連載は実に充実していました。この『悪魔事典』が果たして『浪漫倶楽部』に匹敵するような作品なのか、ガンガン編集部を問い詰めたいところです」(たかひろ氏)
 『悪魔事典』の長期連載は、ガンガンの歴史に残る汚点と言えるだろう。

・つまらないマンガが延々と続く今のガンガン。
 しかも、問題はこの『悪魔事典』だけではない。これ以外にも、さして面白くもない、むしろつまらないマンガの連載が続いているのがガンガンの現状なのだ。今のガンガンでは、明らかに平凡でありきたりだと思われるマンガの連載が実に多い。全体的に新鮮味がなく、力不足の感が否めないラインナップの中で、つまらないマンガの連載ばかりが延々と続いている。
 「『悪魔事典』の連載継続が一番ひどかったですが、それだけではありません。『円盤皇女ワるきゅーレ』『フラッシュ!奇面組』のふたつの連載もひどい。このふたつはガンガンオリジナルではない、外部からのメディアミックスとリメイクですが、どちらも明らかにつまらない。しかし、これがまた全然終わらないのです。さらには、先日ようやく終わりましたが、『タケピロのハッスル列島』というひどいギャグマンガもありました。つまり今のガンガンは、つまらないマンガの連載がいやがらせのごとく続くという、真面目な読者にとっては厳しい誌面となっています」(たかひろ氏)
 ガンガンの編集部は一体何を考えているのか。

・『悪魔事典』が終わったからといって何も変わらない今のガンガンの末期的状況。
 しかし、ようやく最大の駄作であった『悪魔事典』は終わった。これでガンガンも少しはよくなるのではないか。
 「いえ、そうではありません。確かに最大の駄作であった『悪魔事典』は終わりました。しかし、今のガンガンは『悪魔事典』以外も大して面白くないマンガばかりで、誌面に改善の兆しは全く見られません」(たかひろ氏)
 しかも、今のガンガンの誌面がつまらないのは、単に個々のマンガ家の力不足だけが原因ではなく、実はガンガン編集部の歪んだ編集方針こそが真の原因であるとも言われている。「今のガンガン編集部は、極端な『少年マンガ路線』を推し進めており、王道的な少年マンガばかりを連載させています。そして、その路線に合わないマンガは、早々と打ち切られるか、あるいはスクウェア・エニックスの他の雑誌に飛ばされているのです。そして残ったのは『王道』と言えば聞こえはいいが、その実平凡でありきたりなマンガばかり。これでは真に面白いマンガは望むべくもありません」(たかひろ氏)
 特に、他の雑誌への『飛ばし』はひどい有様だ。かつての「ツインシグナル」「刻の大地」のGファンタジー移籍に始まり、「アーティファクトレッド」をWINGに飛ばし、「妖幻の血」「ドームチルドレン」という本格派の作品をふたつもパワードに飛ばした。これらの作品には特に落ち度はなかったはずだが、果たして雑誌側の都合だけで作品をあちこちに飛ばしていいのか。ガンガン以外の雑誌が、ガンガンからあぶれたマンガの『島流し』の場と化しているのだ。「こんな乱暴な編集方針では話になりません。今のガンガンは、真に優秀だったマンガは打ち切られるか飛ばされるかでとっくの昔に消えてしまい、もはや平凡でありきたりなマンガしか残されていません。人気のあるのは『鋼の錬金術師』を中心とする極一部のマンガのみ。これはもはや末期的な状況で、これを改善しようとするなら、雑誌全部をすげ替えるような大幅な改革が必要でしょう。編集部の歪んだ方針を改め、今の平凡なマンガはすべて打ち切って、真に個性的で独創的な作家の新連載を大量に投入する必要があります」(たかひろ氏)
 今のガンガンは、編集部の乱暴で強引な雑誌作りのせいで、真に面白いマンガがことごとくなくなり、平凡でつまらないマンガばかりが誌面を覆う末期的な状況に陥っている。『悪魔事典』が終わったからといって、それで雑誌が面白くなるような気配は全くない。この危機を乗り切るためには、今の編集部のくだらない『少年マンガ路線』とやらは打ち切って、他の雑誌には見られないような独創的なマンガ作りを目指すしかない。それこそが今のガンガンが生き残るただひとつの道である。それが出来なければガンガンは滅びるだけである。


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