<毎日新聞によるガンガン編集長インタビューログ>2005・1・7編集長に聞く:
月刊少年ガンガン・松崎武吏さん ファンタジーから料理まで−−最初は人気ゲームのマンガ化作品が目玉の雑誌でした。
編集部は、デジタルコンテンツ事業の会社の出版事業部です。ゲーム「ドラゴンクエスト」を中心にバラエティーに富んだ少年マンガ誌を目指し91年に創刊しました。ゲームを前面に出したマンガ雑誌として注目されました。小学校高学年から中学生向けのニッチ(すき間)な雑誌として成長したといえます。95年ごろから読者の年齢層が上がり、誌面が特定層の好みに傾いてしまった。けれど、この方向では読者の広がりに限界があることは分かっていました。01年、編集部一丸となって方向転換しました。目標はメジャーな少年マンガ雑誌です。
−−そんなとき登場したのが荒川弘さんの『鋼の錬金術師』。
01年夏から連載開始です。アニメが放送された効果もありますが、予想できなかった反響の大きさです。今まで超えられなかった壁を超えさせてくれた。読者層が中学生中心に戻り、部数はこの3年で倍以上になり、読者の幅も広がった。コンテンツの力というのは大きいです。
−−最新号は830ページ。少年誌では1、2位を争うほど厚い。
01年以降やってきたことは、雑誌として手にとってもらうプレミアをいかに作るかということ。ゲーム、アニメなどの紹介記事、DVDやフィギュアといった付録などを充実させました。最多で1000ページ超えたこともあります。
−−作品はファンタジーが多い。
「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」のマンガ化というカラーを守りながら、スポーツや料理など一般的なジャンルを増やそうと模索中です。また、スクウェア・エニックスでしかできない「ポリモーフィック・コンテンツ」という戦略を考えています。普通はマンガがヒットするとゲーム化、アニメ化につながる。それを初期の段階から適切な形で展開しようというものです。
−−青年誌を今月、創刊した。
『ヤングガンガン』です。『少年ガンガン』を創刊して13年、読者も成長した。マンガ家に対しても、少年誌にとらわれない表現の場を作りたかったのです。【文・内藤麻里子、写真・手塚耕一郎】
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◇月刊少年ガンガン
スクウェア・エニックス刊。35万部。
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■人物略歴
◇まつざき・たけし
1971年生まれ。『月刊少年ガンガン』デスクを経て、01年9月から現職。
毎日新聞 2004年12月24日 東京夕刊
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