<ガンガン系低俗マンガ列伝>2005・6・13このところ、ガンガン編集部の強引な方針によってガンガンのマンガがひどくつまらなくなっていると思うのですが、これが単に「つまらない」だけでなく、もうひとつ、非常に困った現象 が見られるようになったと思うのです。それは、ずばり「低俗化」。そう、今のガンガンのマンガは、単につまらないだけでなく、ひどく低俗な存在に落ちてきたように感じられるのです。
そこで、今回は「ガンガン系低俗マンガ列伝」と称して、ガンガン本誌を中心に、「極めて低俗である」と思われるマンガをピックアップ、ひとつひとつ考察してみようと考えました。以下、今のガンガン系の低俗マンガを思う存分堪能していただきたいと思います(笑)。では、まずはこのマンガから。
<タケピロのハッスル列島> 今のガンガンの低俗ぶりを示すマンガとしては、まずこの作品を挙げないわけにはいきません。このマンガ、正確には連載マンガではなく、雑誌内の企画扱いだったのですが、その内容は完全に不条理系の俗悪マンガでした。そして、これがあまりにもつまらない。つまらないどころか、不快感すら感じられるマンガでした。「なぜこのマンガが延々と載るのか」当時は非常に不思議でした。実際、このマンガは、2002年6月から2004年3月まで、実に2年近くも続いたのですから、読者としてはたまったものではありません。
内容的には、全身ジャージに身を固めた気持ち悪い主人公が、同様に気持ち悪いキャラクターたちと気持ち悪いネタの連発を続けるという、あまりにも不快感の強い内容でした。そして、絵的にも不快で、気持ち悪さを増幅させるに十分なビジュアルであり、気持ち悪い絵柄に気持ち悪いネタと、読むことに苦痛を感じるほどでした。そして、これが企画ページとして毎号ガンガンの最後のページに待ち構えているのだから、ガンガンを読み進めるたびに憂鬱な気分になったものです。
思えば、このマンガが連載を続けていた時期は、ガンガンが一気につまらなくなった時期と完全に一致していますが、それを象徴する連載がこの「タケピロ」だったのかもしれません。
<悪魔事典> このマンガに関しては、これまでも当サイトで散々つまらなさを指摘しまくったので(笑)、もういいじゃないかといったところですが、それでも今一度採り上げないわけにはいきません。実際、このマンガはつまらないだけでなく、ひどく低俗な存在でもあるのです。「タケピロ」もそうなんですが、このマンガを低年齢層の子供に見せたいとは思いません。
それにしても、このマンガもひどい。いや、さすがに「タケピロ」ほどではないですが、その平凡極まりない粗雑な内容と違和感を覚える絵柄にはほとほと参りました。そして、このような低俗なマンガの連載が、2002年の2月から2004年の12月と、3年近い長きに渡っているのだから話になりません。そして、この連載期間は「タケピロ」のそれと完全に一致しています。この時期のガンガンの落ち込みぶりはひどいものだったと言えるでしょう。
このマンガは、内容的には完全なラブコメで、それも平凡極まりないエピソードを毎回毎回続けるだけのもので、全くつまらないものでした。そして、回が進むにつれて女の子のキャラクターを安易に増やし、しかもそれが見分けがつかないほどでした。
そして、最大の問題は「絵」です。この頭の大きさが異様な気持ち悪い絵柄は、回を重ねるごとに顕著になり、読者に違和感を与えるに十分なものでした。マンガ自体は美少女系のラブコメであり、美少女キャラクターに対する萌え要素が要求されるのに、逆に気持ち悪さを与えるようではまるで話になりません。
<これが私の御主人様> ガンガン本誌ではなく増刊パワードの連載で、アニメ化にもなった人気マンガですが、しかしその内容が低俗を極めていることは間違いないところです。
このマンガは、見た目は美少女系の萌えマンガであり、実際にその方面での人気も獲得していますが、必ずしもそれだけのマンガではありません。このマンガは「原作:まっつー 作画:椿あす」の共同制作ですが、この原作者のまっつーが完全に壊れたオタクであり、作品内で自分のオタク趣味を撒き散らすという凄まじい内容なのです。この外道な原作者の感性で作られたオタクネタの数々は、その筋のオタクたちにはたまらないものだと思われます。「作者のオタク趣味を公開することが目的なのか」と思えるほどの凄まじい内容。これを低俗と言わずして何と言うのか。
しかし、このマンガは低俗ではあるものの、突き抜けたネタの面白さは確実に存在しており、面白いマンガであることも事実です。その意味では大いに救いがあり、そこに椿あすのかわいい絵柄による強烈な萌え要素も加わって、アニメ化するほどの人気を得られたのも納得できます。
<女王騎士物語> 意外に思われるかもしれませんが、このマンガはひどく低俗です。内容的には「王道」を徹底的に意識した「少年マンガ」ですが、そもそもこのような少年マンガは商業主義的な傾向が強く、バトルとストーリーの連続という娯楽要素の固まりです。
そして、このマンガはただひたすらに「王道」「バトル」と追求するばかりで、独自性や独創性がまるで感じられません。同じガンガンの少年マンガでも「ソウルイーター」や「マテリアルパズル」には、まだ作者の個性が強く感じられるのですが、このマンガにはそのような点は非常に乏しい。もうひたすら王道バトル、燃え燃え燃え燃えの連発。もしかして、実はガンガンの編集部には「王道少年漫画自動製作マシン」なるものが存在していて、それがこのマンガを描いているのかもしれません。
そして、このマンガは「燃え」だけでなく、なんと「萌え」まで露骨に狙っています。微妙なお色気要素まで駆使し、密かに萌え人気まで狙っている。「燃え」と「萌え」という少年の本能的快楽を露骨に狙うその姿勢は、あまりにも機械的な商業路線です。少なくとも、「ソウルイーター」や「マテリアルパズル」、「666(サタン)」等には、このような露骨な萌え狙いの描写は見られません。それが、このマンガでは燃え萌え燃え萌えの露骨な快楽主義路線。やはり「王道少年漫画自動製作マシーン」が製作しているのでしょうか?
今のガンガンは少年マンガにやたらこだわっているようですが、いくらなんでもこのような平凡極まりないマンガを延々と連載させるべきではないと考えます。どうせなら「面白い少年マンガ」を載せて欲しいものです。それとも、一度動き出した「王道少年漫画自動製作マッスィーン」は、もう止めることが出来なくなってしまったのでしょうか?
<みかにハラスメント> ・・・これはひどい。
これは、ガンガンパワードに連載された正真正銘のエロマンガです。作者と編集者の悪ノリだけで作られたこのマンガに、ネット上のオタクたちの悪ノリが便乗し、ガンガン誌上最も醜悪な馬鹿騒ぎとなったことは異論の余地がありません。
内容的には、羞恥プレイの嵐。「いかに主人公の女の子を恥ずかしい目に遭わせるか」という内容でしかない。そこには「人間の(女の子の)尊厳」がまるで感じられず、ここにガンガンの低俗マンガは極まった感があります。もはや、今のガンガンは「エロ」という露骨に低俗な要素を打ち出すような存在になってしまったのか。
しかし、このマンガに関しては、作り手側の作者や編集者だけでなく、読者の側の馬鹿騒ぎがひどいものでした。ネット上のニュースサイトやブログを中心に、低俗なオタクたちがこのマンガを神の如く祭り上げ、このような低俗なマンガが一瞬で売り切れるという異常現象を生み出しました。このようなマンガを生み出した作り手の罪も重いが、受け取る側のオタク読者たちの罪はそれ以上に重い。
<D線上のアリス> 「D線上のエロス」・・・これはガンガンWINGの連載です。WINGには、ガンガン本誌のような低俗なマンガはほとんどないのですが、このマンガだけは例外。
一言で言えばエログロナンセンス。露骨な男性向けエロ要素とスプラッタ系グロ要素、ナンセンスなノリのコメディ&ギャグの連発です。はっきりいって勢いで描いているかのような不真面目なネタが多く、読んでいていい気分になれません。あまりにもふざけすぎです。今のWINGに落ちる一抹の影であると言えます。
しかも、エニックスは、このような低俗なマンガのフェアを、上記の「みかにハラスメント」とセットで、「みかにアリスフェア」と称して一部書店で開催してしまうのだから救われません。一体何を考えているのでしょうか。そして、それにしても、このような「エログロナンセンス」は今のはやりなんでしょうか。あの撲殺天使がアニメ化される世の中だからねえ。
<『地獄ゆき』> ・・・これはひどい。
何なんだ、このマンガは? ガンガンやガンガンパワードで不定期に載る(載ってしまう)読みきりマンガ家ですが、これはひどすぎて二の句がつげません。
そのあまりにもひどい絵と、読者に不快感を与えるひどいネタの数々は、あの「タケピロ」の再来を思わせるに十分でした。いや、その破壊力では「タケピロ」をも完全に上回っています。この『地獄ゆき』氏、「人妻ンガ家」というよく分からない触れ込みなのですが、一部読者からは「タケピロの妻」ではないかという指摘が上がっています。
このマンガは、そのあまりのひどさから、逆にガンガン読者の間で話題となり、普段はガンガン全部の連載マンガを読まないのに、『地獄ゆき』だけはわざわざ探してまで読むという読者まで現れました。その内容は、読者を馬鹿にしたような不条理なネタの嵐で、流行ものを取り入れたネタがこれまた非常にムカつく。水泳の北島ネタとか動く城ネタとかふざけるなこのやろう(笑)。なぜこのマンガが載るのか? ガンガン編集者はこのマンガを本気で面白いと思っているのか? 今のガンガンの編集者の感性はまったく掴めません。少なくとも、わたしとはまったく異なる感性で動いていることは確かなようです。はっきり言いますが、このような「低俗な上につまらない」マンガを載せるのは罪です。「これが私の御主人様」も内容は低俗ですが、同時に面白さも持っています。しかし、このマンガはそうではない。具体的には、
そうです、このような読者にとって何の生きる意味も与えず、楽しい娯楽にも到底ならない『地獄ゆき』の存在は、わざわざ雑誌を買って読んでくれる読者に対して、金銭的時間的損害を与える社会的な害悪であり(笑)、その意味で犯罪以外の何者でもないのです。
- 高尚でかつ面白い・・・文句なく名作。
- 高尚だがつまらない・・・面白くはないが、人間が生きる上で意味がある(いわゆる芸術作品?)。
- 低俗だが面白い・・・深い内容はないが、娯楽にはなる(いわゆる大衆向け娯楽作品)。
- 低俗な上につまらない・・・犯罪(笑)。
<今のガンガンは善良な読者にはおすすめできない(笑)> 以上のように、今のガンガンでのマンガの低俗化は著しいものがあります。実際、これ以外のガンガンのマンガも、ありきたりな低俗娯楽作品ばかりで、昔のような読み応えのあるマンガは数えるほどしかありません。はっきりいって、今のガンガンはつまらないだけでなく、この「低俗である」という点からも、あまり他人におすすめできないものになっています。正直、善良な人に対しては、この雑誌をすすめたくないというのが本音です。
それにしても、少し前のガンガン編集長インタビューにおいて、「誌面が特定層の好みに傾いてしまったから、方向転換してメジャーな雑誌を目指した」などという発言がありましたが、それでこのようなマンガを作るとは一体どういう所存なのでしょうか。「タケピロ」に「悪魔事典」に「御主人様」に、挙句の果てに「みかにハラスメント」に『地獄ゆき』とは、一体どんな読者をターゲットにしているんでしょうか。もはや、わたしには完全に理解不能な状況です。
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