<清村くんと杉小路くんと>

2001・11・8

 鬼才・土塚正弘が送る超絶意味不明ギャグ。あまりのすさまじさにガンガンのみならず各界に旋風を巻き起こした(?)マンガです。

 マンガの内容は、清村くんが杉小路くんにいじられまくる話です(笑)。とりごや高校の弱小サッカー部に無理やり入部させられた清村くんが、小悪魔的精神の持ち主である杉小路くんにいじりまくられるという、内容だけ言うと身もふたもありません。基本的にはこれだけ?

 ギャグの属性は典型的な不条理系です。とりあえず意味はありません(笑)。いや、あるにはあるかも知れませんが、清村にとっては非常に理不尽なものです(笑)。もうとにかく有無を言わさない迫力があります、瞬間的な爆笑度は最高レベル。グルグルもハレグゥもかなわないですね。とくにオチが秀逸。というか基本的にこのマンガはオチがすべてです。オチ以外に全くギャグがない回も珍しくなく、その場合すべてがオチに向かって収斂していきます。このオチがつぼにはまった場合には5分くらい平気で笑えます。いやマジで。

 キャラクター的には主人公格のふたり以外では「安井」が秀逸です。この安井も清村同様にいじられまくります。安井自体のとぼけたキャラクターがまたなんともいえない。清村以上に笑えます。

 絵的にはあまり凝った絵柄ではありません。わりと荒っぽい、いわゆる「ヘタウマ」系の絵といえるかもしれない。ただ迫力はあります。むしろこの荒っぽさが迫力につながっているのかも知れません。まあ基本的にはネタがすべてのギャグマンガなので、絵に期待する人にはこの作品はだめでしょう。ネタの面白さがすべてです。


 つーわけでこのマンガは本気で大爆笑できる超一流のギャグマンガとして、個人的には最高レベルの評価を与えています。私的にはこれ以上ないほどつぼにはまっているのですが、しかしこのギャグは決して万人向けではありません。このような意味なし系のギャグは読者個人の感性に多分に影響されるため、だめな人には何が面白いのかさっぱりわからないからです。したがって、このマンガを読んで全然何が面白いのかまるでわからない、という人も確実に存在するはずです。そのような人はまあ運がなかったということですね。「自分には合わない」ということであきらめましょう。
 それとこのマンガは清村くんのいじられっぷりがかなりひどいので(ハレグゥの比ではない)、それに耐えられないという人もだめだと思います。まあ何にせよ人を選ぶマンガだと思います。


2002・2・1

<連載終了にあたって追記>
 突然の連載終了は残念でしたが、作品自体はきれいに終わってよかったと思います。名作といっていいでしょう。個人的には彼らが本気でサッカーをやるところも見たかった気がしますが・・・。


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